金色のガッシュ ひっそりと和解成立してた・・・

ひところはあんなに騒がれたのに、ひっそりと和解成立してました〜。
全然知らんかった・・・

http://88552772.at.webry.info/
http://88552772.at.webry.info/200811/article_2.html

提訴の内容はこちら。
http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html


11月11日、午後3時、和解期日第2回目。
「金色のガッシュ!!」漫画カラー原稿紛失に対する(株)小学館への損害賠償訴訟、和解成立。

和解条項案
 1 被告は、原告に対し、原告所有の漫画原稿を紛失したことにつき、謝罪する。
 2 被告は、原告に対し、本件和解金として金255万円の支払義務あることを認める。
 (3、4、5 省略)
 6 訴訟費用は、各自の負担とする。 

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読者の皆様へ

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 雷句誠先生より提訴されていた件ですが、11月11日をもって和解致しました。
 この間、非常にたくさんの読者の皆様、漫画家の先生方からご支援をいただき、
 ありがとうございました。心より御礼申し上げます。

 少年サンデー編集部は、今後も読者の皆様に楽しんで頂けるよう、
 漫画家の先生と力を合わせ頑張っていく所存です。引き続きご愛読くださいますようお願い致します。

2008年11月12日 小学館 少年サンデー編集部

255万円かぁ〜。
元々は、


第1 請求の趣旨
 1 被告は、原告に対し、金330万円及びこれに対する訴状送達日の翌日から
 支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。

なわけだから大凡、雷句の言い分が通ったということかな。

この事件でまず驚いたのは原稿料のバカ安さだよなぁ。
興味ナッシングの自分でも知っているタイトル「金色のガッシュ
(この事件まで原作者の名前は認識しとらんかった・・・ハハハ)
の作者が貰っている原稿料がなんと!!


白黒原稿が1ページ1万円(後に小学館漫画賞受賞により1万3000円にアップ)
カラー原稿が1ページ1万4000円(その後1万7000円にアップ)
(いずれも口約束)

カットは1枚1万円

こりゃなんちゅう安さじゃ・・・!!

日本のコンテンツ産業 (日本国内13.7兆円規模[2005年] 経済産業省資料による)
の基幹を支えるマンガの原稿料がたったのこれだけ!

で、その時の反響は凄かったが、その場限りの熱情にすぎず、
ムーブメントみたいなものにはならなかった。

小学館はうまく立ち回ったんじゃないかな。
結局、うるさ方のマンガ家が出版社の落度をネタに賠償金を勝ちとった、
ぐらいの構図にしかならなかった。
小学館にしてみりゃ最初の和解金50万も今の255万もはした金じゃろ、実際。
(だったら、はじめから「100万円!」とか言っときゃそれで収まったかもしれんけどな。)
まあ大手出版社の法律のプロが事に当たってるんだろうから、
「マンガ家 v.s. 小学館」ではなくて「うるさ方のキレ易いマンガ家・雷句個人 v.s. 小学館
という構図にして、あとは雷句も納得せざるを得ないぐらいのところまでは譲歩して
穏便に穏便に火消しに回るのが賢いわな。
雷句も「共同提言」って、そりゃユメ見すぎだわ。
「一個人の漫画家が、漫画界全体の約束事を決めるのはおかしい。」
と言われて二の句も言えず沈黙〜。そりゃそうだろ。

細かいところ何気に小学館がポイントを稼いだと思うのは
「6、訴訟費用は、各自の負担とする。」だよな。
こういう訴訟ではそういう慣例なのかもしれないが、
生活するにもカツカツの新人、あるいは売れてないマンガ家が
「弁護士費用 30万円+その他もろもろ」も「自腹で」捻出して
裁判所に訴えられるかっ、つ〜の!!
次からは仕事来ないことは覚悟の上でだぜぇ〜〜〜。
ムリでしょ、こりゃ。

なんだかんだで既得権益は守られるようになってるんだね。
まあ、これで原稿管理をもうちっとしっかりやってくれるようになればマシかな。


あ〜、自分の場合、金色のガッシュはアニメのみ、しかも途中切りなんで
「愛」が全くない。「チチもげ〜」ってなにそれ???か〜な〜り頭痛くなった・・・
だからちょっと辛目のコメントになったかも。
これがもし仮に「冬目景」が裁判所に訴えて〜、とかだったらもう全然コメント違うから。