ARIA 第10話

後輩ちゃんに先こされた藍華・灯里同盟でプリマ初仕事ぶりをストーキングですかー。
そのあと月見でさらに藍華ちゃん・アルくんのラブコメ全開ストーリー。
灯里ちゃんがダンゴを月にかざしてみたり、アリア社長のモチモチぽんぽんに
重ねてみたりするとこなんか絶品の演出と作画!!
わずか数カットでこちらの気持ちをグッと引き寄せる手腕には脱帽させられる。
藍華ちゃんとアルくんの涸れ井戸スター競演も非常にナイス!
最後アルくんが藍華ちゃんの手をそっと握るところなんか正に少女マンガちっくエンド。


これだけ独立してみると非常にいい話なんだけど
藍華ちゃんも灯里ちゃんも全然悩んでなくて翳がないんだよねー。
いや、いくらなんでもそれはありえんじゃろ!!
そういうのが ARIA の世界観ではないというのはわかっているんだが
妙に入り込めないものを感じてしまった。
「もうすぐプリマになれますよ」とアリシアさんに内定もらってるならともかく
あとどれだけ頑張ればプリマになれるんだろ、みたいな状況の中で後輩に先越され・・・
トラゲットでは何度も落ちて挫けてる人も見てるわけだし。
(前回の姫屋の娘はトラゲットの時の娘だよね!?)
言うか言わんかは人によるだろうが、ふっと翳がでてきてしまうもんじゃない!?
アリスちゃんが羨ましいというよりむしろ私はいつプリマになれるのかな、
というような漠とした不安。かき消すんだけれどやっぱりふっと出てしまう。
そこを振り払って、振り払って、乗り越えていくところに
本当の輝きが生まれるんだと思う。
不安もなく翳も出ない人では、表も裏もある人間の心はわからないから
表面的な接客は出来ても心に沁みるおもてなしは出来ないんじゃないかな。
まあここだけ現実的に醒めた眼でみても仕方ないんだけど。