キミキス第20話

サックスのカイくん、こちらは軟弱者!じゃ全然ないねー、すっごいいい奴だ。
好きになった娘に寄りかかるんじゃなく自分の足で大地に立つ、かー。
そういやあっちのカイくんもミハルとの死別があってひと回り大きくなったんだよなー。
マオ姉も自分の心と正面から向きあおうと決意できたしね。


星乃さん明らかに光一とマオ姉ちゃんのことは感づいてるよな、
その上で「私のこと好き?」と聞こうとしたのをグッと飲み込んだのはすごい。
言質をとって光一を自分に繋ぎとめることはできたんだもの。
つきあってはいるけど、お互い「好き」と告白していないのは
星乃さんが転校と同時に身を引くことの伏線かな!?


そして一輝。ドラゴノーツのカズキはアレだが、こちらの一輝はいいとこもってくよなー。
柊に「決定打」が足りないんだ、とハッパをかけられ家で練習。
そこを妹の菜々ちゃんにみられてハズカシー!!!
で、病欠の二見さんのマンションに花束持ってお見舞い。
テレビも上の空でぼんやりしてた二見さんがベランダに出ると一輝の姿が目に入る。
この後の「まだかなー、まだかなー」というソワソワ感がいいよねー。
そしてちょっと遅いもんで玄関のモニターを見ると、一輝がカッコいいセリフを練習中。
この時点で肝心のとこでコケるというオチは大体分るんだが、
「さて本番」と二見さん宅にコールしようとしたところ
二見さんが玄関先まで降りてきて一輝に声をかける。
二見さんの眼がウルウルしていて期待して待ってるんだよねー、ここ。芸が細かい。
で、一輝はもうドギマギしちゃって
「はじまりかたなんて、え、あの、ふみだそうー」
思わず二見さんププッ。
「二見さん今・・・」
「笑ってないわ」
「いや、でも・・・」
「いえ笑ってない。ちょっと咳こんだだけよ」
この緊張感がちょうど開放されたところだから
一輝の不器用だけどウソのない素直な言葉がすーっと入っていくんだよね。


「だよな、君の言う通り人の気持ちは変わるんだろう。変われたらと思う。

そしたら、君を忘れられたら、こんなカッコ悪い思いをすることも・・・

嫌われることも・・・

でも変わらないんだ。なんだかわかんないけど変わってくれないんだ。

忘れたくても、諦めたくても、君のことが。

なあ気持ちってどうやったら変われるんだろう。わかんないよ、オレばかだから。」

二見さんの眼からボロボロと・・・
「泣いてない、泣いてないわ。ちょっと・・・ちょっと涙が」
「わからない・・・わたしどうして泣いているの・・・」


つい、ついね、思わず涙腺がゆるんだ・・・
カッコつけた出来あいのセリフじゃなくて、飾りのない素直な一輝自身の言葉だから
固く閉ざされた二見さんの心に届いたんだよねー。


そしてマオ姉ちゃんは別居を決意、でヒキ。
どうなるのかますます目が離せないよ。