ゴンゾー 伝説の刑事 第10話

いやぁ、おもしろかったなぁ。
実写ドラマはあんまし見ないのでアレなんだが、
これはよく出来ているよ。
まあ、誰か捜査状況を密告した奴がいる!
となった時点で「ああ、真犯人は乙部か」とわかってしまったが、
別に犯人探しがメインじゃないわけで。
何気なくいろいろ出してきたものが最後にピースが全部ピッタリはまる
っていうのはやっぱり爽快だわ。
アニメではここまできっちりしたシナリオ作り込んでくるものが
ほとんと全くないからなぁ。


題材の取り方がまたいいんだな、これが。
かつては「世界はオレを中心にまわっている!」的な人間が
あることをきっかけに転落して負組みに。
勝組みだと外からは見える奴も家では負組み。
超人的人間もいないし完璧なる人生もないよ、的なことがバックグラウンドにあって、
そういう奴らが人生を足掻いて足掻いて生きていく。
ドラマになってるよ。
これに加えてさらに狂気の味付けがあれば、芸術の域に達したかもしれないね。
「狂気」という点に限ると、ソウルイーターの23話とかその辺の回は
神がかっていた。あそこまで行ければ芸術だろう。
昨今は現実の方が狂気に満ちているから、秋葉原通魔事件とか挙げるまでもなく、
そういった意味を汲み取ることを拒絶した現代的狂気性を最後に出してくれればなぁ、
というのはムリな注文か。
フツウに見えてフツウに喋っていたあの人があんなことを!!的な恐怖というか
狂気というかそういうのなんだけど。
乙部の性格付けとしてはそういうのに近いんじゃないのかなぁ。


ともかくこれはおもしろかったよ〜〜〜。
続編とかはこれだと難しい構成だと思うが、
人気が出てこのスタッフでまた何か新しいの作ってもらいたいな。
いいもん見さしてもらいました、どうも有難ぉ〜〜〜、スタッフの皆様御苦労様でした〜。


PS. 人気はどれくらいあったのか、ちょっと気になって調べてみた。
平均で10%ぐらいみたい。これがどんなもんなのかよくわからんが、
これぐらい力入れてくれるなら次回作も期待したいな。
脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』や『相棒』の古沢良太氏か。
う〜む、どっちも見てないからわかんないや。