ハチワンダイバー

実写だけど、少し雑感をば。
これ原作者って元奨励会の人なのか?
退会者の心情をかなり突っ込んで書いている。
取材なのだとしたら、かなり綿密な取材をされたのだろう。
本を1冊2冊読んだぐらいではとてもあそこまで書けんだろうな。


まあ、インパクトとキャッチーさを求めて「アキバの受師」こと
メイド掃除人を出してくるのはマンガの常道。
あるいは編集者の入智慧か。
そういうのがないと鬱々とした展開にしかならんだろうからね。
でも、本筋は青春の挫折、そして人生再出発、とみた。
将棋一筋で人生これから、というときに放り出されるわけだから
つらいとかそんな言葉じゃ言い表せんだろう。
瀬川さんはかなり特殊な例だからなぁー。
ストーリーは、将棋しか取柄のない青年が奨励会を退会となって
賭将棋で無為に過ごす中で「アキバの受師」と出会いコテンパンに負けて、
今はどんどん堕ちるトコまで堕ちている、って感じかな。
真剣師との戦いを通じて、さてこれからどうなっていくのか
というところだ。


将棋の盤面が一瞬しか出てこなくて、しかもハメ手にやられてるとこ
だったりするのでそっからどうやって逆転すんの?って不思議で仕方ない。
鈴木大介氏が監修だよね?将棋ファンもポンと膝を叩く、そういう盤面設定は
できなかったものなのか。自分の棋譜とかで。
まあ、あまり盤面に凝ると大変だから、しかもそんなトコに拘る視聴者は
ごく一部なので、つうのはあるわな。
渡辺竜王も見ているみたいなので、感想とかブログに載るといいな。
他のプロ棋士の感想とかも見てみたい。
実際退会した人はみると思い出されてつらいかもしれないな。
瀬川さんならその言葉にも重みはあるよ、両方経験しているから。
これから何人か出てくるかもしれんが、今のところ故花村師を除けば
彼だけのはずだ、アマからプロへの転向は。


そんなこんなで、メイド真剣師というイロモノ的話題が先行してるかしれんが
ストーリーもなかなかおもしろいと思いますよ、これ。